バイオグラフィー
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生年月日
1967年 12月 8日 (57 歳)
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出身地
Toda, Saitama, 日本
三石 琴乃(みついし ことの、1967年12月8日 - )は日本の女性声優・ナレーター。東京都出身。ラズリーアロー所属。
身長160cm。血液型はA型。星座はいて座。
代表作に『美少女戦士セーラームーン』シリーズ(月野うさぎ/セーラームーン)、『新世紀エヴァンゲリオン』(葛城ミサト)、『機動戦士ガンダムSEED』/ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(マリュー・ラミアス役)、『ドラえもん』(野比玉子(2代目)役)、『ウチくる!?』(ナレーション)など。
『美少女戦士セーラームーン』シリーズ(月野うさぎ/セーラームーン役)、『新世紀エヴァンゲリオン』(葛城ミサト役)、『少女革命ウテナ』(有栖川樹璃役)など作品内で重要な位置を占めた作品をはじめ、『クレヨンしんちゃん』(上尾先生役)、『GTO』(神崎麗美役)、『機動戦士ガンダムSEED』(マリュー・ラミアス/ハロ役)、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』(菅生あすか役)などヒットアニメに多数出演。
役柄では月野うさぎや『フルーツバスケット』の草摩楽羅のような少女の声、葛城ミサトや野比玉子のような大人の女性の声がある。
共演の多い声優の1人に富沢美智恵がおり、『美少女戦士セーラームーン』、『クレヨンしんちゃん』、『おるちゅばんエビちゅ』など、絡みの多い役同士での出演も多い。また『美少女戦士セーラームーン』、『機動新世紀ガンダムX』、『GTO』、『ドラえもん』などで高木渉ともよく共演する。
林原めぐみ、國府田マリ子、椎名へきるなどと共に、1990年代中期のアイドル声優ブームの中心人物の1人とされる。また、庵野秀明や福田己津央など有名監督の中にもファンがおり、それがきっかけで重要な役を与えられることも多い。
既婚であり母でもある。
略歴
声優養成所歴 - 勝田声優学院→日本ナレーション演技研究所。所属事務所歴 - アーツビジョン→フリー→ラズリーアロー。
少女時代を千葉県流山市で過ごす。1986年、千葉県立柏南高等学校卒業後、勝田声優学院に入学。サンシャイン60のエレベーターガールなどのアルバイトをしながら勉強を続けていた。その後、1988年には会社に就職。OLと養成所の両立のため、会社を休むことが多くなって収入減に苦しんだ。
1989年に北海道電力泊発電所安全PRビデオのレポーターでプロデビュー。声優としては、『エースをねらえ! ファイナルステージ』でデビュー。翌1990年に、おもちゃショーのセガのブースでナレーターコンパニオンとして参加。同時に会社を退職。
1991年には『ジャンケンマン』で初レギュラーを経験し、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のヒロイン、菅生あすか役を担当。1992年には大ヒットした『美少女戦士セーラームーン』で主人公の月野うさぎを演じ、人気と知名度を急上昇させた。
1995年、『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサト役を担当。この作品以後、大人の女性を演じることが増え、声の演技の幅を広げて行った。初のエッセイ『月 星 太陽』を出版。
2000年には結婚。所属していたあかぺら倶楽部を休団し、以降、イベントや舞台等の公の場からは遠ざかることになる。時折退団と誤って伝えられるケースがあるが、あくまでも産休である。
2005年4月以降は、声優を総入れ替えして放送開始したテレビ朝日版の『ドラえもん』でのび太のママを演じている。
2007年11月をもって、長年所属していたアーツビジョンを退所し、ナレーションを中心にフリーで活動後、2008年からは自身で個人事務所のラズリーアローを発足させ、精力的に活動を続けている。
エピソード
歌は得意ではないとされ(本人も苦手と公言)、キーの高い曲ではサビの部分で音程を外している。
声優業を始めて間もない頃、16時と午後6時を間違え、スタジオに到着したら既に収録が終わっていたことがあるという。この際を振り返り、「謝りながら泣き崩れた」と語っている。
SEGAのゲーム機セガサターンの発売記念イベントにゲストで招かれたとき、勘違いからライバル機であるSONYのプレイステーションのCMのフレーズ「1.2.3」を口ずさんでしまい、会場にいたセガ関係者を凍りつかせたことがある(『流星野郎のゲーム業界裏情報』で自ら証言)。
OL時代にヤマハ・FZ250フェーザーに乗り、首都高を疾走していた。また、そのバイクをフェザ子と名付けていた。所有していたのは2型のYSP仕様。
かつて講師として指導した野沢雅子は当時の三石を「見た目は大人しそうで可愛らしいけれど、バイクに乗ったりと意外と行動的で、とにかくガッツがあった」と語っていた。
セーラームーン
エッセイ『月 星 太陽』の中では、『セーラームーン』の最終話を含む3話を入院で降板した際のエピソードが、自身のプライベートとともに赤裸々に綴られている。また最終回に出られなかったことを心残りとしており、後に『アニメイトカセットコレクション』3巻に、三石琴乃版『セーラームーン』最終回を収録している。
『ゲンジ通信あげだま』(平家いぶき役)では、第49話でムーンの決め台詞・変身シーンのパロディシーンを声で演じた。これは、セーラームーンの初期脚本家とあげだまの脚本家が、同じ人物だったために実現したものである。この他『剣勇伝説YAIBA』(峰さやか役)第41話、『エクセル・サーガ』(エクセル役)第17話でも、それぞれ決め台詞の一部・パロディシーンを発している。
三石の私生活の趣味は、うさぎ同様「食う・寝る・遊ぶ」の三拍子と言われる。
三石は、当時から「うさぎの声は出すのが難しい」と発言していた。後年には、「妊娠した為、もう当時と同じ声は出せない」という類の発言もしている。一方で、「うさぎは絶対自分でなければ出来ない」と雑誌インタビューにて語ったこともあり、今でも『ウチくる!?』等のナレーションでは月野うさぎと同じ声色を使うことがある。
うさぎの印象が強いためか、「金髪」・「お姫様」・「おバカ」のいずれかにちなむ役はその後も担当することが多かった。
『セーラームーン』の原作者武内直子が同じく漫画家の冨樫義博と結婚した際には、冨樫の代表作『幽☆遊☆白書』の主人公である浦飯幽助役を担当していた佐々木望と共に司会を行っている。
劇場版『鋼の錬金術師』で実写版『セーラームーン』で月野うさぎ役を演じた沢井美優と共演。アニメ版&実写版『セーラームーン』共演となった。
2007年5月3日には、日本テレビ系の『スッキリ!!』にVTR出演。『美少女戦士セーラームーン』の大ファンだというタレントの中川翔子が、5月5日に誕生日を迎えるということで、コメントを寄せた。その際、自らの声(月野うさぎ)を吹き込んだ目覚まし時計をプレゼントした。
準主人公の1人・水野亜美役として共演した久川綾も、最初のオーディションはうさぎ役で受けていた。アフレコスタジオ入りした際、三石の演技を見て「自分には絶対に出来ない」と感嘆したという。
『セーラームーン』の収録の際、当時まだ無名の新人だった頃の阪口大助を、新人でマネージャーが着いていなかったこともあり、アフレコ現場に潜入したアニメファンと誤解して叱責したことがあるという。
『セーラームーン』で出世した三石だったが、初代の終盤と次回作の『R』の最初まで病気療養(当時の公式発表では虫垂炎とされていた)のため仕事を休んでいた。当時の社長が自著で、「売れっ子になった三石に仕事を取らせ過ぎたことが一因で申し訳ない出来事だった」と語っている。
しかし、その一方で『セーラームーン』で有名になり過ぎたため、その後は何処へ行っても「『セーラームーン』のうさぎ役の三石」というイメージが付いてまわってしまい、そのイメージを払拭するのに非常に苦労したという苦々しい思い出もあったと語っている。
エビちゅ
『おるちゅばんエビちゅ』では主人公のエビちゅを演じているが、三石は元々多くの知人に勧める程の原作漫画ファンだった。そのため、アニメ化を知った際には自らえびちゅ役を志願し、甲斐あって役が決定した際には非常に喜んだと言う。そんな経緯もあってか、ノリノリな声の演技を見せている。
また、自分が声を演じたキャラクターの中で、一番のお気に入りにエビちゅを挙げている。
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