バイオグラフィー
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活動期間
1969 ~現在 (56 年間)
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出身地
Birmingham, West Midlands, England, イギリス
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メンバー
- Al Atkins (1969 – 1972)
- Alan Moore (1971 – 1977)
- Bruno Stapenhill (1969 – 1970)
- Chris Campbell (1971 – 1972)
- Dave Holland (1979 – 1989)
ジューダス・プリースト (Judas Priest) は、1969年にイギリスのバーミンガムで結成されたヘヴィメタルバンド。「メタル・ゴッド」という愛称で知られ、現在まで続くヘヴィ・メタルの様式を確立した立役者として、現在でもシーンの尊敬を集める重鎮のひとつである。
来歴
1974年、イギリスのマイナーレーベル「Gull」よりファースト・アルバム『ロッカ・ローラ』でデビュー。
1976年、2ndアルバム『運命の翼』を発表するもレーベル側との契約が非常にバンド側に不利であったため、メンバーはアルバイトで生活費を稼ぐ毎日だった。
1977年、新たにメジャーレーベルCBSレコードと契約、DEEP PURPLEのロジャー・グローヴァーがプロデュース、ドラムスとしてサイモン・フィリップスが録音に参加、メジャー・デビュー作となる3rdアルバム『背信の門』を発表。
1978年にドラマーとしてレス・ビンクス参加。4thアルバム『ステンド・クラス』を発表。 同じ年に5thアルバム殺人機械を発表。この頃よりバンドはLeather and Stud(皮とビョウ)に身を包み、その衣装はバンドのトレードマーク、ひいてはヘヴィ・メタルのトレードマークともなった。
日本では比較的早くから人気を確立し(日本でのデビューは『運命の翼』)、1979年には日本公演を収録したライブ・アルバム『イン・ジ・イースト』が発表された。 レス・ビンクス脱退。
1980年新ドラマー、デイヴ・ホランド加入。6thアルバム『ブリティッシュ・スティール』において自ら「メタル・ゴッド」を宣言し、以後それが通称となる。同じ年に行われた第1回モンスターズ・オブ・ロックに出演。
1981年、7thアルバム『黄金のスペクトル』発表。
1982年、8thアルバム『復讐の叫び』を発表。バンド最大のヒット作となった。
1983年ロサンゼルス郊外で行われた「USフェスティバル」にヴァン・ヘイレンやオジー・オズボーン、スコーピオンズ、モトリー・クルー、クワイエット・ライオットらと共に出演。
1984年、9thアルバム『背徳の掟』発表。
1986年、10thアルバム『ターボ』発表。シンセサイザーを多用した。
1987年、テキサス州ダラス公演を収録した『プリースト…ライヴ!』を発表。
1988年、11thアルバム『ラム・イット・ダウン』発表。
1990年、アメリカ・リノに住んでいた少年2人が1985年に自殺を図り、1人が即死した事件に関して、少年たちの遺族から「息子が自殺したのはバンドの曲に含まれるサブリミナルメッセージが原因」との荒唐無稽な理由で裁判を起こされるが、最終的にはバンド側の無罪判決となる。
デイブ・ホランド脱退(解雇?)。 元RACER X のスコット・トラヴィスが参加、12thアルバム『ペインキラー』発表。
1993年、2枚組ベスト・アルバム『METAL WORKS』発表。
その後ヴォーカルのロブ・ハルフォードが自身のソロ・プロジェクトを巡りバンドを脱退。その後数年間ヴォーカリスト不在の状態が続いたが、1996年に後任としてティム・"リッパー"・オーウェンズが加入。 1997年に13thアルバム『ジャギュレイター』、2001年に14thアルバム『デモリッション』を発表した。
2003年、ロブ・ハルフォードが復帰、ティム・オーウェンズは脱退。
2005年2月には15thアルバム『エンジェル・オブ・レトリビューション』が発表され、アメリカや日本、ドイツを始めとする欧州各国でチャートインするなど健在ぶりを示した。2005年5月には日本武道館を始め全国7箇所に渡る来日公演を行い、その模様を収録したDVD『RISING IN THE EAST』が2005年12月に発売された。
2008年、初の2枚組オリジナルアルバムである16thアルバム『ノストラダムス』を発表。その後、世界ツアーが行われ、 9月下旬から名古屋と大阪、横浜、東京で日本公演が行われた。
2009年、『BRITISH STEEL』のリリース30周年を記念した再現ツアーにて来日。神戸と名古屋、幕張メッセで行われるLOUD PARKへの参加の3公演を行なった。
2010年、公式ホームページで、2011年に最後のワールドツアーを行うことが発表された。
メンバー
* ボーカル:アラン・アトキンス ~ ロブ・ハルフォード ~ ティム・"リッパー"・オーウェンズ ~ ロブ・ハルフォード
* ギター:ケネス・ケン・ダウニング(K・K・ダウニング)(en:K. K. Downing)
* ギター:グレン・ティプトン
* ベース:イアン・ヒル
* ドラム:ジョン・ヒンチ ~ アラン・ムーア ~ サイモン・フィリップス(正式メンバーではなくセッション参加) ~ レス・ビンクス ~ デイヴ・ホーランド ~ スコット・トラヴィス
音楽的特徴
ヴォーカルのロブ・ハルフォードの広い音域を生かした歌唱(特にシャウト)と グレン・ティプトンとK. K. ダウニングのツインリードギターが特徴。初期の頃は(ブリティッシュ系)ハードロック要素も強い。アルバム『TURBO』ではシンセサイザーを起用し、ポップ色の導入を図る。
パフォーマンス
1970年代中期には袖や裾がヒラヒラした衣装や、カウボーイハットを着用したりしてステージに上がっていた彼らだが、1979年の『Killing Machine』(国によっては『Hell Bent For Leather』という名で発表された)を境に、レザー&スタッドを基調とした男らしいファッションに転向した。
ステージではギターとベースの3人がフォーメーションを組み、リズムに合わせて上半身ごと楽器を振り回したり、またアンコールではロブがハーレーダビッドソンのバイクに跨って登場するなど、独特のパフォーマンスを繰り広げ、やがてそれは一つの様式美とされるようになった。
このようなプリーストのファッションやパフォーマンスは多くのバンドに影響を与え、特にレザーファッションはヘヴィメタルという音楽そのものの象徴となった。これらの衣装は、アメリカ・ツアー中にSMショップで売られているのを見て着想を得たという。
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