バイオグラフィー
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活動期間
1967 ~ 1977 (10 年間)
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出身地
London, England, イギリス
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メンバー
- Bill Legend (1971 – 1973)
- Gloria Jones
- Herbie Flowers
- Jack Green (1973 – 1974)
- Marc Bolan (1967 – 1977)
T・レックス (T.Rex) は、イギリスのグラムロックバンド。
1947年に生まれたマーク・ボランがリーダー。70年代前半にグラムロックと呼ばれるムーブメントを巻き起こす。デヴィッド・ボウイとともに、そのグラムロックを代表するアーティストである。その官能的な音楽は、T・レクスタシーと言われた。
1968年にデビューした頃はアコースティック・ギターとヴォーカルのマーク・ボラン、パーカッションのスティーヴ・トゥックの二人組で、ティラノザウルス・レックス(Tyrannosaurus Rex)と名乗り、フォークロック・グループとして一部でカルト的な人気を誇った。デビューアルバム『ティラノザウルス・レックス登場!!』をリリースし全英15位を記録。その後、新しいパートナーにミッキー・フィンを迎え、エレクトリック・ギターを導入したのは70年だった。
70年12月に「T.Rex」とバンド名を短縮、「ライド・ア・ホワイト・スワン」の大ヒットでスターダムに。71年にベースのスティーヴ・カーリーとドラムのビル・レジェンドが加わり、4人組のバンドになって初めてのアルバム『電気の武者』がUKチャート1位の大ヒット。「ゲット・イット・オン」「ジープスター」といった人気シングルも生まれ、グラムロック・グループとして一斉を風靡。第2のビートルズと言われた。また、デビュー当初からのプロデューサーであり、ストリングスを大胆に用いた独特のサウンドを構築したトニー・ヴィスコンティも、彼らの成功に伴って名声を得る。
72年に『ザ・スライダー』、73年には『タンクス』と次々にヒットアルバムを出す。日本でも武道館公演を行なうほどの人気で、73年にリリースされたシングル、「20センチュリー・ボーイ」は当時の日本盤の発売元、東芝EMIのスタジオでレコーディングされた。しかし、アメリカではそれほど成功できなかった。
74年に入るとグラムロックブームが終わり、急速に人気はしぼんでいった。人気急落後のマーク・ボランは、もともと利己的だった性格が、手が付けられない程になり、全盛期を支えた仲間が次々と去り、自身の麻薬中毒ともあいまって、危機的な状況を迎える。この時期の楽曲はブラック・ミュージック色を取り入れたもので、現在ではそれなりに評価されているが、不摂生の祟ったマークは太ってしまい、ビジュアル面で精彩を欠いたことも致命的であった。やがて、息子の誕生などを機に、再起をかけて生活を改め、バンド・メンバーも一新。当時勃興しつつあったパンク・ロックにも興味を示し、人気・評価は徐々に持ち直しつつあった。しかし、77年9月、愛人グロリア・ジョーンズが運転する車が街路樹に激突し、同乗していた彼は29歳の若さで世を去った。
バンド名がT.Rexとなってからは、殆どマークのソロプロジェクト状態だったが、後年はそれがより鮮明になっていた。そのため、彼の死でT.Rexは活動を永遠に休止した。
メンバー
マーク・ボラン (Marc Bolan)
ギター、ヴォーカル
スティーヴ・トゥック (Steve Peregrin Took)
パーカッション、ヴォーカル (1968)
ミッキー・フィン (Mickey Finn)
パーカッション (1969-1975)
スティーヴ・カーリー (Steve Currie)
ベース (1971-1976)
ビル・レジェンド (Bill Legend)
ドラムス (1971-1973)
ポール・フェントン
ドラムス (1973-1975)
ジャック・グリーン
ギター (1973)
ディノ・ダインズ
キーボード (1974-1977)
デイヴィー・ラットン
ドラムス (1974-1976)
グロリア・ジョーンズ
キーボード、ヴォーカル (1975-1976)
ミラー・アンダースン
ギター、ヴォーカル (1975-1977)
ハービー・フラワーズ
ベース (1977)
トニー・ニューマン
ドラムス (1977)
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