バイオグラフィー
ザ・リバティーンズ(The Libertines)は、ロンドン出身のイギリスのロックバンドである。売り上げこそ目立った記録はないものの、現在のイギリスのバンドブームの土台を作った面で功績が大きいといえる。
メンバー
ピート・ドハーティ(ギター・ボーカル)- 1979年3月12日生まれ。あだ名はBilo。
カール・バラー(ギター・ボーカル) - 1978年6月6日生まれ。爪を噛む癖がある。Biggles。
ジョン・ハッサール(ベース) - 1981年2月17日生まれ。
ゲイリー・パウエル(ドラムス) - メンバーでは唯一のアフリカ系。ジャズドラマーをやっていた。
経歴
1998年からピーターとカールを中心にライブを行うようになり、2000年のゲイリーの加入を契機にバンドとしての活動が本格化していく。メンバーは流動的であったが、ロンドンのインディー・レーベルであるラフ・トレードと契約を交わした際に現在のラインナップで固定になる。
2002年6月 - シングル『What A Waster/I Get Along』をリリースしてデビューを果たす。シングル発売日と同じ日に、エリザベス女王即位五十周年記念の祝典が開催されおり、バッキンガム宮殿内では、ロック・スター参加のコンサートが行なわれ、大々的にテレビ中継されていた。彼等はこれに対抗し、宮殿の道挟んだ向かい側でギグを決行。さらにこのシングルをヴァージン・メガストアで万引きする(その模様は後にシングルとなる『Don’t Look Back Into The Sun』のビデオ中に挿入されている)。こうしてバンドは反体制派のヒーローとしての立場を確立する。シングルは放送禁止処分となったがトップ40に入る。
8月 - 「サマーソニック」出演のために初来日する。ライブはたったの20分程度だったが、ベストアクトの1つに挙げられた。
10月 - 1stアルバム『Up the Bracket(邦題:リバティーンズ宣言)』をリリースする。全英で最高35位どまりだったが世界中の音楽誌から高い評価を得る。
2003年1月 - 3rdシングル『Time For Heros』がトップ20入りする。
4月 - 日本ツアーを敢行する。札幌公演では、ピーターが2曲目で機材を全て破壊する事件を起こす。
6月 - ピーターがシークレット・ギグに現れず、それに激怒したカールとの関係が断裂。ピ-ターはバンドを一時脱退する。バンドは代わりのギタリストを迎え、ピーター抜きでヨーロッパツアーを敢行する。またピーターはドラッグ癖が悪化し、リハビリ施設に入るが1週間で断念する。
7月 - バンドがフジ・ロック・フェスティバル出演のために来日する。来日中にピーターがカール宅に機材等を盗みに侵入、逮捕されるという伝説の事件を起こす。
8月 - ピーター逮捕の話題も相成って、シングル『Don’t Look Back Into The Sun』が全英11位にまで登りつめる。10月 - ピーターが釈放される。カールが門の前まで迎えに行き、2人は熱い抱擁を交わす。この晩、ピーター復活記念のギグを行った。
2004年2月 - 「NME AWARDS」でBEST BRITISH BANDに選ばれる。授賞式で『Don't Look Back Into The Sun』を披露する。3月 - 1stアルバムと同様に、ミック・ジョーンズをプロデューサーに起用して、スタジオ入りする。レコーディングはわずか2週間ですませる。
4月 - ピーターが友人のウルフマンとコラボレートし、シングル『For Lovers』リリース、全英7位を記録する。7月 - 2ndアルバムリリースを1ヶ月後に控え、バンドは本格始動する。フジ・ロック・フェスティバル出演のために、薬物問題が解決しないピーター抜きで来日する。
8月 - サマーソニックに飛び入り出演する。コメディ・ステージでのライブであったが多くの観客を集めた。2ndアルバムからの1stシングル『Can't Stand Me Now』をリリースし、全英2位を記録する。末に満を持して2ndアルバム『The Libertines(邦題:リバティーンズ革命)』をリリース。全英1位を記録する。
11月 - シングル『What Became Of The Likely Lads』リリース。全英9位。バンドは最後の来日。全国7ヶ所を周る。12月 - 無期限活動停止(事実上の解散)を宣言し、活動にピリオドを打つ。
2005年2月 - NME AWARDSで2年連続でBEST BRITISH BANDに選ばれる。授賞式でカールは「ピートに会えなかったのは残念。キスして仲直りするはずだったのに」と、コメント。
現在、ピーターはベイビーシャンブルズ、カールとゲイリーはダーティ・プリティ・シングス、ジョンはイエティでそれぞれ活動している。
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